
StableBuild の Docker ミラーが、Docker Hub、GitHub Container Registry、NVIDIA NGC、Quay.io に加えて、新たに Amazon ECR Public(public.ecr.aws)にも対応しました。
ミラー経由でプルしたイメージは StableBuild に保存され、その後は内容が変わりません。一度キャッシュしたタグなら、上流で差し替えられたり削除されたりしても、以降のビルドでは StableBuild から同じイメージを取得できます。
Dockerfile で参照しているイメージが、いつまでもレジストリに残っているとは限りません。ECR Public も例外ではありません。
2026年5月、AWS は Bitnami の317のコンテナイメージリポジトリを、6月10日以降に ECR Public から削除すると発表しました。削除後は public.ecr.aws/bitnami/ からプルできなくなるとしたうえで、引き続き必要なイメージはミラーリングし、今後の上流の変化にはプルスルーキャッシュで備えるよう勧めていました。
使い方は、イメージ名の先頭に StableBuild の Docker ミラーのドメインを付けるだけです。たとえば、ECR Public から直接プルしている次の Dockerfile は、
FROM public.ecr.aws/aws-cli/aws-cli:2.31.0
次のように書き換えます。
FROM your-domain.dockermirror.stablebuild.com/public.ecr.aws/aws-cli/aws-cli:2.31.0
初回のプルでは、StableBuild が ECR Public からイメージを取得して保存し、2回目以降は同じタグに対して保存済みのコピーを返します。キャッシュしたタグの内容は変わらないので、配布元が後からタグの参照先を変えても、StableBuild は最初に保存したイメージを返し続けます。
ECR Public には、プル回数の制限もあります。現在の AWS の上限は、未認証のプルが1秒あたり1回、認証済みのプルがデフォルトで1秒あたり10回です。キャッシュ済みのイメージを StableBuild からプルするときは ECR Public から取得し直さないため、この制限の影響を受けません。
なお、今回対応したのは Amazon ECR Public のみで、プライベートの ECR レジストリにはまだ対応していません。ご希望の場合は、support@stablebuild.com までお気軽にご相談ください。
一度キャッシュしたイメージは、ECR Public や配布元が提供をやめても、再ビルドに使い続けられます。ただし、StableBuild が保存できるのは、ミラー経由で一度でもプルしたイメージだけです。ミラーを通す前に上流から消えたイメージを、後から復元することはできません。ECR Public のイメージに依存しているビルドがあるなら、キャッシュするのは上流からまだ取得できる今のうちです。
StableBuild は Community プランなら無料で使えます。今のビルドで使っている ECR Public のイメージで、ぜひ試してみてください。設定方法は Docker ミラーのドキュメントで紹介しています。